2015年11月1日日曜日

妖星ゴラス

セイウチに似た怪獣、マグマが登場。


当初は怪獣の登場予定は無かったそうなのだが、興業的なテコ入れの為、急遽怪獣マグマを投入。


でも、このワンポイントが重要で、怪獣ファンにとっては嬉しいのだ。


謎の妖星ゴラスが、地球に衝突する事が判明。


地球そのものを動かして、この衝突の危機を回避しようとする壮大なスケールの物語。


だが、マグマが出現し突貫工事を遅らせてしまう。


ジェットパイプの工事が南極に温暖化を招き、人的要因でマグマが出現してしまう。


見ていてハラハラどきどきの展開。


怪獣の出現により、本来の目的に支障が生じてしまうという、怪獣映画の重要なエッセンスを内包する事により、メリハリが出ている。


国連のVTOL機も活躍。


後に、カラーリングを変えて、『ウルトラマン』のジェットビートルに流用されたのは有名。


また、マグマは『ウルトラQ』のトドラとして、着ぐるみを改造して登場しています。


劇中で流れる「俺(おい)ら宇宙のパイロット」も素晴らしく、後年発売されたLPレコードやカセットテープにも収録されていました。


当時の「軍歌」のようでもありますが、良い意味での燃える歌でもありました。


怪獣マグマが主役ではありませんが、特撮のエッセンスを自然な形で組み込む事により、不可抗力に対する猛威に立ち向かうという内容を盛り込んでいます。

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