スピットル登場
何だかんだで、ムサシ隊員はテックサンダー4号をゲット。
しかし、新入隊員の彼には「午前中は飛行訓練、午後は本部内の清掃、夜は研修及びデータの整理。」と、緊急時以外のタイムスケジュールが組まれている。
突然、地上に現れた怪獣を見るなり「スピットル」と言い、特徴を言い当てるムサシ。
既に、存在を確認されていた怪獣という事なのだろう。
しかし、それならば「TEAM EYES」のデータベースに在ってしかるべきなのでは・・・。
隊長の作戦許可も取らず、勝手な行動で仲間の機体を損傷させてしまったムサシは、ここぞとばかりに「困った時の神頼み」ならぬコスモスの力を借りようとする。
だが、変身出来なかった。
新人だからといって、甘やかされる事なく、自らの責任を取らされる事に。
『帰ってきたウルトラマン』で印象深い、「主人公の慢心による過失」、「変身不可能」といった基本的な要素が丁寧に描かれており、第3話においても、「第2期ウルトラシリーズ」への原点回帰がなされている。
また、ヒウラキャップがムサシを「TEAM EYES」迎えた理由がキチンと第2話と統一されている。
ムサシもまた、「怪獣たちの本当の心を知りたい。」と、原点へと立ち返った。
キャップの語る「真実を見極める目」、それが「TEAM EYES」の語源なのだろう。
初心に戻ろうとするムサシが、「怪獣保護管理センター」に立ち寄り、イケヤマ管理官と交わすリドリアスについての会話は、時間軸にこだわりを持つ脚本家、長谷川圭一氏らしい描写だ。
また、処分を余儀なくされたムサシは、ずっとアーマードベストを着用したままで、彼のショックの大きさを表しているのだろう。
彼のプライベートルームのデスクには、両親とクレバーゴンと一緒に写した幼い頃の写真が飾られていた。
自分の為ではなく、自分が所属する組織「TEAM EYES」のために(それは、多くの人々を守る事)働きたいとの願いにより、出撃許可を得るムサシ。
マシントラブルによる民間の航空機と、スピットルの両方を救うために自らが囮となり、危険な任務の遂行を申し出る彼の言葉に、納得の表情を浮かべるヒウラキャップ。
作戦成功寸前で、スピットルに4号機を攻撃され、落下するムサシの耳に聞こえたのは「ムサシ、救うのだ。その力で、その心で。」とのコスモスの声。
コスモプラッグが、光を放つ。
青いウルトラマン(ルナモード)が大活躍。
スピットルと、その卵も保護でき、悪運?の強いムサシもカスリ傷で事無きを得た。
今回は、言わずと知れたムサシの成長物語。
しかし、先輩達にジュースをそ注がなければならない彼の進む道のりは、まだまだ始まったばかり。
基本設定であるカオスヘッダーの描写が、一切無かった本話でした。
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