2015年11月13日金曜日

ウルトラマンコスモス 第2話 カオスヘッダーの影

ゴルメデ カオスゴルメデ 登場


ムサシが「TEAM EYES」に入隊した理由は、ヒウラ隊長の説得はもとより、「リドリアスの本当の心って、わかるか?俺は、知りたい。彼らが、何を考えているのか。どうしたいのか。彼らの、本当の心を。」と言う問い掛けに共感したからであろう。


後輩(10ケ月の差)が出来て、大喜びのアヤノ隊員。


しかし、リーダーのシノブは冷静だった。


ムサシ生還の謎を、本人に問いただそうとしていた。


第1話の、その該当シーンをインサートしていれば、良かったのですが、尺の関係でしょうか。


フブキ隊員とは、今後もひと悶着ありそうだ。


「怪獣の保護」を目的にしていながら、「EYES」が、その機能を果たしていない事を口にした途端、「現実の見えないお坊ちゃん」と、ムサシの一言をさえぎってしまったからだ。


怪獣出現に伴い、テックサンダー1と2が発進。


1をマットアロー1号に、2をウルトラホーク3号にダブらせたのは、私だけだろうか。


テックサンダー3はウルトラホーク1号、4はタックスペースと言ったところだ。


ゴルメデとはドイガキ隊員の言葉によれば、「以前、SRCが一度、捕獲に失敗した怪獣。」との事(ムサシが、コスモスと再会するまでの8年間を描写)。


さらに、「光のウイルス」をカオスヘッダーと命名したのも彼。


さすがは、自らを「天才科学者」と名乗るだけの事はありそうだ(ムサシとの顔合わせとの時に、「花と話が出来る云々」とベタな事も言っていたが・・・)。


ゴルメデの反撃を受け、撃墜されたテックサンダー1。


脱出を試みるが、破損した機体に足を挟まれ、身動きの取れないシノブ。


ドイガキは、先に脱出したが、ムサシは彼女の救出を敢行。


「あれが現実。怪獣はペットを捕まえるのと訳が違う。あたしだって、1匹でも多くの怪獣を救う事を夢見てEYESに入った。でも・・・。」と彼女は語り始める。


しかし、ムサシは「諦めない、ギリギリまで頑張れば(『ガイア』を思い出して感激!)、きっと、きっと奇跡だって起きる。」と救出に成功。


しかし、時すでに遅く、ゴルメデの足が迫って来た。


ここで、定番通りなら、コスモス登場といったところだが、ゴルメデを蹴り倒したのはリドリアスだ。


シノブは「まさか、奇跡。」と言っていたが、もしも前回のリドリアスとの戦いで葬り去っていたら、この「奇跡」は起きていなかった。


だから「奇跡」と言うよりは、他者を守ったがゆえの恩返しといったところかもしれない。


最近、誤った使われ方をしている事が多いそうだが、「情けは人のためならず」という事である。


他社を慈しむ心がテーマである、『コスモス』の主張でもある。


ムサシを助けるために、シールドを突っ切って自らの翼を負傷してまで駆け付けたリドリアスだったが、体力(戦闘力)の差は歴然。


ゴルメデ対リドリアスは怪獣番組の醍醐味を堪能させてくれる。


ムサシは、フブキ隊員に反発してまでも「どっちがいいとか、悪いとかじゃないんだ。」と、両者を救おうと試みる。


ゴルメデを引き離そうとして、ラウンダーショットの銃口を向けつつも、それを投げ捨てる。


崖っぷちに追い込まれたムサシに、奇跡が起こる。


「輝石」が光を放ち、ムサシの手の中でコスモプラッグに姿を変えた。


彼の耳には「諦めるな」との声が。


崖に落下しながらも、ウルトラマンコスモスへ変身を遂げた。


強力な抑制効果を持つ光をゴルメデに照射し救おうとしたが、コスモヘッダーがそれを見逃さなかった。


ゴルメデの生命エネルギーを奪い、カオスゴルメデを現出させた。


カオスヘッダーは実体化するためだけに、ゴルメデを蘇らせたのだ。


カオスヘッダーが取り付いてゴルメデを変形させるのではなく、別個体として出現させる点は、第1話のカオスリドリアスとは別のパターンだ。


そこには、カオスゴルメデ対ゴルメデの構図もあり、ゴルメデを撃破。


しかし、カオスゴルメデも赤いウルトラマン(コロナモード)の敵ではなかった。


カオスゴルメデの口からの熱線を、光のシールドで受けながら、胸のカラータイマーが青から赤へ。


「ウルトラマンが、この星で活動出来るのは、地球時間でおよそ3分。頑張れ、ウルトラマンコスモス」とのナレーション。


負傷したリドリアスの元へ、ムサシとアヤノが駆け寄る。


隊員が全員揃ったところで、シノブリーダーが語りだす。


「キャップ、あたしたち確かに現実って言葉を、逃げるための口実に使ってたのかもしれませんね。」


それに対し、「怪獣を救う為に、もっと努力しろか。ムサシに感化されたな。けどな、それは決して生易しい事じゃない。これから、いろんな矛盾にも、きっとぶち当たる。」とヒウラは応える。


シノブは「わかってます。でも、努力すれば、きっと奇跡に出会える。そんな気がするんです。」と、しみじみと話すのであった。


「俺だって、奇跡は見たいさ。」と、さらに応えるヒウラの言葉は「自分も、決して傍観者にはならない。」という彼の強い意思のようでもあった。


2人の会話を肯定するかのように、リドリアスが元気よく鳴いていた。


キャップとリーダーの会話は、我々が現実社会で生きて行くうえでの教訓でもある。


シノブがここで口にした「奇跡」とは、決して現実離れしたものではなく、「努力して、夢や希望を現実のものにしていく。」という意味に違いないからだ。





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