2015年11月5日木曜日

フランケンシュタイン対地底怪獣

当初は、『フランケンシュタイン対ゴジラ』等の案もあったようだが、コジラの新作ではなく、新作の怪獣映画として製作された。


等身大の恐怖とでも言うのだろうか、フランケンシュタインの設定身長は巨大化時が20メートルだからだ。


セットも大きな物が作り込まれ、リアリティを増していた。


バラゴンは25メートルなので、当初のゴジラの1/2の設定。


人間体のヒーローと怪獣が戦う構図なのだが、爽快感は無く切なさが隠せない。


バラゴンは2足歩行、4足歩行共に様になっており、人気が高いのも頷ける。


ドイツから広島に送られていた不死身の兵士の心臓が、フランケンシュタインなのだ。


「戦争」の影響が、本作でも扱われている。


水野久美さんが演じる戸上季子との絡みは、悲しくも切ない。


例え醜い姿であっても、心まで同じとは限らないのである。


ナイトシーンも多く、フランケンシュタインの出現にはドキっとさせられたものです。


だが、本作の注目点は、やはり「海外版」の存在だろう。


土曜日の夕方4時だったと記憶している(あくまでも、個人のおぼろげな固定された認識)。


当時は、「怪獣映画」がテレビ放映される日は、ある種の「お祭り」でもあった。


だが、子供なりに入手していた知識とは、異なる内容に驚いた。


ラストに、大きなタコが出現してフランケンシュタインと戦ったからだ。


ちょっと得した気分でもあったが、混乱も隠せませんでした。


ビデオソフトが発売され始めた頃は、「海外版=大ダコの出現」とされていたが、近年では、それが覆されている。


「東宝特撮 巨大生物箱(DVD-BOX)」には、海外版の「フランケンシュタイン対地底怪獣」が収録されているのだが、大ダコは出現しないのだ。

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