ムードン登場
冴え渡る、北浦嗣巳監督(本編、特技)の「夏休み争奪」戦の演出。
画面効果を生かしながらの手法は、とくに『ウルトラマンダイナ』第13話「怪獣工場」から注目。
北浦監督で印象的なのは、小道具に手作り感まるだしの「紙」を使ってのソフトタッチな画面の中に収められている映像が、そのひとつだと思う。
アヤノ隊員の水着姿がお披露目されたのも、功績大。
H4エリアのトンネル工事現場に出現した怪獣の保護を巡り、「TEAM EYES」のメンバーが「秋休み」にならないように、「夏休み」を優先的に取得すべく様々な「作戦」が繰り広げられた。
アヤノ隊員が緊急出動し、同乗するために発進が遅れたテックサンダー1号だったが、フブキ隊員よマッハ10で飛ばして良いのかな?
たしか、1号の最高速度はマッハ7だったはず。
しかも、最優先で行ったフブキの「初めの一歩大作戦!!」は、あえなく失敗。
アヤノの手書きによる、「ムードン対策本部」の看板は、どう見ても「学芸会」のノリだ。
ムードンと命名したのも、彼女。
「動かない」は英語で「don’t move」。
ひっくり返して、ムードンと言う事だ。
後に、MURANOCRAPHDON=ムラノクラフドン、草食恐竜と判明。
わさわざ「ひっくり返した」のは、彼女が中心だったエピソード第8話「乙女の眠り」の「カエルの騎士」、カエル、ひっくり返るに引っ掛けたものなのだろうか。
彼女が遂行した「ネコじゃらし作戦」は、カエルの騎士型のメカ(KAERU TANK)とコントローラーが使用されていたからだ。
ムサシは、「ハーメルンの笛吹き大作戦」を敢行。
その曲目は「シューベルトの子守歌」。
『劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』にて、バルタン星人を眠らせたメロディだ。
でも、今回の作戦では、眠らせてはダメですよね。
ドイガキの作戦(野菜でおびき出す)時に判明した事だが、お好み焼きの好みは、アヤノ(マイエプロンには、カエルの騎士のイラストが。しかも、彼女の足音はカエル?)は広島風で、シノブリーダーは関西風だそうだ。
シノブの作戦が決行される前に、「辰石組」の工事現場の方々の怒りが爆発。
「こんな、くだらない作戦ばかり立てて。」と言っていたが、きっと私も含めて視聴者は同感だっただろう。
結構、楽しませてもらいましたが・・・。
その爆発は単なる怒りに止まらず、ダイナマイトの使用に繋がり、大人しいはずのムードンが大暴れ。
結局、ムードンに効果があったのはムサシの第2作戦。
ムードンの子供のイラストを立て看板で作製し、泣き声を合成してスピーカーから流すというものだった。
コスモスの慈愛に満ちた「光」が、その立て看板を立体化させた。
こういう「光」の使い方は大歓迎。
とても、「夢」があるからだ。
でも、それに触れた途端に、ムードンは砂に返ってしまった。
ちょっぴり悲しい現実。
でも、ムードンにとっては「保護」されるより幸せだったのだろう。
かくして、「夏休み取得第1号」はムサシに決定。
「たまには、家にでも帰ろうかな。」と言っていたが、実家の事なのかな。
今後の両親の登場に、期待が高まった。
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