東宝特撮にしては珍しく、実在する生物が巨大化した3種類の怪獣が登場。
だが、海外のB級作品の映画のようになっておらず、アレンジが加えられてはいるが、見事な生物感を醸し出している怪獣デザインなのだ。
宇宙生物が乗り移った事により、カミナリイカがゲゾラ、カルイシガニがガニメ、マタマタガメがカメーバへと巨大化して変化。
ちなみに、スチール写真で有名な、3匹の怪獣戦う場面は本編にはありません。
ゲゾラは低体温なので火に弱く、それにより撃退されてしまう。
ガニメは2体登場するが、もちろん着ぐるみは一着のみの製作。
劇中に、2体登場すると言うのもリアルで、この2匹目がカメーバと戦うのだ。
カメーバは、敢えて言うなら「東宝版ガメラ」と言ったところでしょうか。
ちなみにカメーバは、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に、死体とはいえ姿を見せてくれました。
着ぐるみは、製作されなかったのです。
『怪獣総進撃』での、バランのような扱いです。
ゴジラのような想像上のデザインではなく、実在する生物の恐怖を描いた本作は、ゴジラシリーズに興味が無い人には未見の方が多いかもしれない。
私も社会人になって初めて観賞したのだが、様々なファンタジーな要素にアブラートされているとは言え、リアリティに感心させられたのだ。
玩具展開が弱いキャラなのは否めないが、味わい深い怪獣達なのである。
本編の見どころのひとつは、ゆるーい演技の髙橋厚子さんかな。
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