2015年11月12日木曜日

ウルトラマンコスモス 第1話 光との再会

リドリアス カオスリドリアス 登場


オープニングタイトルの『ウルトラマンコスモス』のロゴが、赤色から青色へと変色しており、見事にコスモスのモードチェンジをも表現しているのはお見事。


音楽担当は、『うルトラセブンや』『ウルトラマンネオス』等でお馴染の冬木透氏であるが、今回は過去の作品との差別化が感じられる。


また、プロデューサーの渋谷浩康氏は、当初から最終回のシチュエーション(ムサシが笑顔で手を振って、ウルトラマンコスモスを見送る。)を明快に持っているのだ。


オープニング主題歌の歌詞に「ウルトラの誓い」とあるのも、昭和からのファンにとっては嬉しい。


さて、いよいよ本編だが、冒頭の夜の街は、『ウルトラセブン』第1話ほ彷彿させてくれた。


ヒウラキャップを演じているのは、『超獣戦隊ライブマン』で、レッドファルコンこと天宮勇介を演じた嶋大輔氏。


アヤノ隊員の「ぶつぶーつ、ぶつぶーつ」は、彼女のセリフの定番として期待したいところだ(『ウルトラマンネオス』のアユミ隊員のタメ口を超えて欲しい)。


衝撃を受けたのは、「平成ウルトラマン(『ティガ』、『ダイナ』、『ガイア』)」ではウルトラマンの象徴であった「光」が、本作では「光のウイルス」としても描かれている点。


それが地球へ降臨し、街が大規模にわたり破壊されてしまったのだ。


ムサシと仲良しのリドリアスの名称は、『ウルトラQ』第1話に登場したリトラへのオマージュ。


ここにも、原点回帰への一端を垣間見る事が出来る。


「光のウイルス」が体内に溶け込んでしまい、その姿と共に凶暴化してしまったカオスリドリアス。


1度はムサシが奏でた「輝石」の音によって元の姿を取り戻したが、防衛軍の無認識な攻撃によって、またしても凶暴な姿になってしまった。


リドリアスが本来の姿を取り戻そうとして必死に抵抗し、カオスリドリアスが防衛軍へ反撃する場面を見た場面。


それは、リドリアス自身が「光のウイルス」だけでなく、人類の被害者のようでもあり、少なからず切ない気持になってしまった。


不本意ながら、カオスリドリアスの攻撃を受け、脱出出来ず機体諸共落下しようとした時、ムサシの「輝石」が光り輝いた。


それは、巨大な生命エネルギーを地球に呼び寄せ、ムサシの機体を貫いた。


誰もがムサシの死を覚悟した時だが、それはムサシとコスモスの8年振りの「再会」だったのだ。


一定の期間を経て地球に戻って来て滞在するウルトラマンは、「セブン」以来である。


相手を慈しむようなファイトで「光のウイルス」を切り離し、本来の姿を取り戻したリドリアスは、SRC怪獣保護区域・鏑矢諸島へと戻って行った。


私の心も童心に戻ったようだ。


至福の1年間(結果的には、1年以上)のスタートだ。


サブタイトルとエンディング(本話の名場面)は、『ティガ』、『ガイア』、『ダイナ』と同様であり、好感を持てた。


新しいものを求めるだけではなく、良いものは良いものとして引き継いでいけば良いという姿勢を感じ取れたからである。



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