イゴマス登場
ビビン星の、ゲバンの落し物イゴマス。
しかも、その友達ロボットは、電池切れの巨大なおもちゃ。
篤史、竜也、尚子の3人が第一発見者となった。
現地に急行したのは、ムサシとドイガキ隊員。
ドイガキは、よほど嬉しかったのか、3人に自己紹介し握手までする始末(そういえば、彼だけなのか、ジャケットを脱いだ時スボンに吊りバンドを使用)。
ここで活躍したのが、ラウンダーショット。
その、ほとんどが攻撃用であった従来の携帯銃と異なり、分析機能が備えられている。
コスモス同様に、怪獣退治だけではないという、作品のテーマを重ね合わせる事が出来る。
イゴマスは、ゲバンと旅行中に宇宙船から落ちてしまったそうだ。
ムサシ、ドイガキ、3人と会話を続けていたが、封印とおぼしきステッカーが剥がれてしまった途端、イゴマスは本来の姿である2つ足歩行のロボットに変形し暴れ始めた。
それまでの、ノホホンとしたホンワカムードが、ここで一変。
攻撃装備が無いようだが、その巨体ゆえに移動するだけで建物を破壊してしまう。
さらに、3人に追い打ちをかけたのは、剥がれたステッカーに記されていた「廃棄処分シール」(ポルトガル語に似た文法形式を、自称・天才科学者のドイガキが解読。)。
製造年が古く、エネルギー源である電池の販売も停止したために、スクラップとして廃棄処分されるのだ。
巨大な落し物と思い、アヤノ隊員は落とし主を心配していたが、実はリサイクルが出来ない粗大ゴミだったのだ。
ここまでの展開が思いやりに満ち溢れていただけに、いきなり奈落の底に落とされたようだ。
「明」が一瞬で「暗」に、180度変わってしまったのだ。
3人の優しい思いやりの気持が、踏みにじられたようでもあった。
暗く重苦しい雰囲気のイゴマスの歩行の音が、耳に残ってしまう。
やむなく、「TEAM EYES」のコンディションレベル・オレンジ(捕獲活動)が、コンディションレベル。レッド(攻撃)に切り替わってしまった。
イゴマスが、花の拡がる大地を歩行する姿が湖に映り込むシーンが美しいだけに、BGMの効果も相まって、余計に悲しさを増してしまう。
コスモスに変身するムサシ。
今回の変身シーンは、ムサシの胸部が光を放ち、コスモプラックを握りしめた右手と、左手を腕の前で回転させてから右手を上げての変身。
初めて見る変身ポーズだ。
コスモスを相手に暴れ回るイゴマスだが、放り投げた建造物が3人を直撃しようとする。
しかし、コスモスの機転により事無きを得る。
その瞬間に、動きがおとなしくなったイゴマス。
廃棄処分されたくないばかりに暴れていたようだが、「3人の友達」がイゴマスの心を救ったのだ。
自分の存在の大きさが迷惑になると思い、電池が無い事を知っているイゴマスは、潔くコスモスに自分の破壊を言い残し、電池切れに。
しかし、そこは慈愛に満ちたコスモス。
自分のエネルギーを使い切ってまでも、イゴマスを人間の子供のおもちゃのサイズにする事により、その姿を留める事に。
3人に拾い上げられ、文字通り最後のエネルギーを絞り出すように「篤史、竜也、尚子、ボクの友達。」、「ありがとう、みんな。あ・り・が・・・。」との言葉を残し、全てのエネルギーを消耗。
ドイガキ隊員でも、現在の科学の力では、イゴマスの電池は作れないそうだ。
だが、篤史は決意した。
自分が勉強して、電池を作ると。
そして、もう1度イゴマスと遊ぶと。
自分達の子供、また、その子供が遊べば「ずっと、ずっとイゴマスは子供のおもちゃで生き続けられる。」と。
イゴマスは、尚子の家に引き取られる事に。
イゴマスは、ピンクの屋根のお家に入れられるらしい。
尚子ちゃんは、自分の好きなピンク色の「お洋服」をこしらえて着せてあげるのかもしれません。
3人を見守るムサシと、夕陽に浮かぶコスモス。
2人は、8年前の自分達の出会いを思い出しているのだろうか。
宇宙から来た友と出会い、その約束に、将来の夢に向かって歩み始めた3人が、第2のムサシに見えたかもしれないからだ。
川上英幸氏の脚本は、「笑い(笑顔)」と「優しい心」が上手い具合にブレンドされており、本作は教育現場に携わる方にも、見て頂きたいですね。
「TEAM EYES」に誰かが増える度に何かが起こると言って、アヤノ隊員をからかい、さらに「ジンクス」だと途中で呟いていたヒウラキャップ。
今後、それが何なのか展開があるのかもしれない。
ラストシーンで、ムサシと夕陽に浮かぶコスモスが互いを見つめて頷きあっていた。
コスモスの姿は、イメージそれとも・・・。
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