テールダス登場
主人公以外が、サブタイトルに名を連ねるのは多くはない。
しかも、「退任」という大事件。
主人公が暴走して身勝手な行動を取った為に、責任を感じた他者が退任を自己申告するのではなく、その隊員自身がそうするは、各隊員のキャラが明快に確立されているがゆえの事。
今回登場した佐原司令官と西條武官の名前の由来は、勿論『ウルトラQ』(佐原健二氏=万城目淳、西條康彦氏=戸川一平)ですね。
知っていれば、「一粒で二度おいしい」です。
ムサシが「TEAM EYES」に入隊する1年前、怪獣保護の姿勢が自分のものになっていなかったフブキ隊員が怪獣に放った、「NX-0117弾」。
しかし、不発に終わってしまう。
あれから1年経ったある日、防衛軍の指揮下に入るよう、「TEAM EYES」に打診があった。
先頭に立って反発したのが、フブキだった。
ひとつの「出会い」が、彼の姿勢を変えたそうだ。
後に判るのだが、コスモスとの「出会い」が、彼をそうさせたのだ。
そんな時、例の怪獣であるテールダスが、1年振りに姿を現す。
しかも、不発弾を撃ち込まれたままで。
焦りから、一瞬フブキの心に芽生えた「怪獣を殺してしまおう。」という思い。
眼前の怪獣を保護するのではなく、殺してしまえば、事件が早期解決するのは明白。
結局、怪獣には逃げられてしまうのだが、フブキは自分自身の心を隠せず、ヒウラキャップに退任を申し出、トレジャーベースを後にしたのだ。
フブキの為にも、今回のオペレーションに必勝を期す隊員たち。
逃げ惑う群衆の中に、ひとり佇むフブキ。
コスモスが、怪獣を迎え撃つ。
倒れるコスモスの前の黄色いショベルカーが、画面の奥行きを見事に表現。
ひとり、不発弾を解除するフブキ。
これって1分の1サイズの小道具?CG?汚しがリアルだ。
「フブキさん、逃げちゃダメだ。コスモスは、逃げない。どんな時も、どんな事があっても。」と言うムサシの言葉(BGMには、主題歌のピアノアレンジ。内容との相乗効果が素晴らしい。心情的に、迫ってきます。)が、フブキの胸中に刻まれていたに違いない。
無事、事件は解決し「フブキさん、成長しましたね。」と言うムサシに、見事に関節技を決めるフブキ隊員。
今まで以上の存在感と信頼感が深まっていたようだ。
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