2015年12月14日月曜日

ウルトラマンコスモス 第33話 怪獣狙撃手(ハンター)

ネルドラント カオスネルドラント登場


怪獣殲滅兵器開発チーム「ガウス」のチーフ、ナガレジュンヤ(『ブルースワット』ショウ役)。


人々を守る為に怪獣は殲滅させるという、防衛軍の思想は絶対悪ではない。


だからこそ、その都度、怪獣保護を主張する「TEAM YEYS」とは、意見が衝突してしまう。


防衛軍の姿勢は、『コスモス』放映開始時のテーマに対する、スタッフ自らへの問い掛けであり、挑戦でもあるのだろう。


怪獣を無暗矢鱈に攻撃しないという難題に、毎回挑んでいるであろう。


怪獣保護の理念を、もっと世間一般に受け入れてもらうべく、鏑矢諸島の「怪獣保護センター」を見学して貰い、「生命」の尊さを見て、感じてもらうのも一考ではなかろうか。


「TEAM EYES」のメンバーに、「優しさを語り合う弱い集団」。


「優しさじゃ、平和は得られない。」、「力こそ、平和を手にする事が出来るんだ。」と、持論をぶちまけるナガレチーフ。


しかし、ムサシは毅然と切り返してみせた。


「力でねじ伏せて、ただ殺すだけだったら、人殺しと変わらない。」と。


えクリプスモードへの、苦闘があったからこその確信だ。


だが、ナガレには「深い傷」があった。


怪獣災害で、友達を助けようとして犠牲になった妹・みゆきの死。


平和を守る為に、怪獣を殺す。


少し、偏りかもしれないが、難しいところでもある。


殺人事件の犯人に対する復讐の念を、全ての人々に向けていると言えなくもないからだ。


ネルドラントに留めを刺そうとするナガレと、それを阻むムサシ。


なんと、そこにカオスヘッダーが。


ネルドラントは、元気に、しかも凶暴になってしまったから最悪の事態だ。


極限の状況の中で、お互いを守りあうナガレとムサシ。


炎に包まれたムサシが、コスモスへ変身。


苦戦の末、カオスネルドラントを何とか撃滅したコスモス。


ネルドラントは鏑矢諸島に運ばれ、リハビリに励んでいるとの事。


「TEAM EYES」の作戦室に、再びナガレがやって来た。


「人命と街を守りたいという願いは同じだ。」との1点に於いて、共通項を見出したのであった。


この時、ナガレが妹のお墓に立ち寄ってから「TEAM EYES」の作戦室を訪れていたのかもしれません。


更なる誓いを胸に秘め、少しは「深い傷」が埋まろうとしていたのではなかろうか。

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