『ウルトラマンコスモス』は出演者が平成12年、未成年時に起こした傷害恐喝容疑事件で警察に逮捕されたため、放送中止を決定しました。あしからずご了承ください。
本来、『コスモス』第49話「宇宙の雪」(関東では、放送済み)が放送される時間帯に、上記のテロップが番組の冒頭に流れ、『ウルトラマンM78劇場』(1999年劇場作品)が放映された。
本来『コスモス』は、基本的に地方局で1週遅れ(地域により異なる)で17時30分開始の放送枠だが、この日は関東地域放送時間の18時より30分早く、同じ内容がオンエアーされるという現象が起きてしまった。
いかに、緊急事態であったのかを物語っている。
スポーツ新聞を見てみると、「ウルトラマンコスモス逮捕」とデカデカと掲載されていた。
地方紙にも、小さく載っていました。
タレントAと書かれていたが、杉浦太陽氏の事である。
新世紀ウルトラマンとして、ウルトラマン誕生35周年、故円谷英二特技監督生誕100年を記念し、劇場とリンクして華々しくスタートした『コスモス』だったが、このような形で幕を閉じるとは、いったい誰が予想していただろうか。
「好事魔多し」だ。
円谷プロ存亡の危機でもある。
6月15日の紙面を見る限りでは、所属事務所も事態を把握していないとの事だ。
未成年の時の出来事とはいえ、たった1人の無責任な行動が、大事を引き起こしてしまった。
あくまでも結果論だが、彼自身がオーディションを受けた事、それ自体が大問題。
彼には、「ウルトラシリーズ」に対する認識が欠如していたのだ。
直接間接を問わず、実に数多くの方々が関わって産み出される映像作品。
特撮の予算はもとより、子供に夢と希望を与える、日本が世界に誇れる「国民的ヒーロー」であるという事を。
テレビの放送は中止されたが、『劇場版ウルトラマンコスモス2』は、17日の緊急会議で決断が下されるらしい。
非常に残念だが、片手落ちにならない為にも、公開中止は避けられないだろう。
しかし、『新世紀ウルトラマン伝説』と『ウルトラセブン EVOLUTION特別編集版』なら、逃げ道になるのではなかろうか。
だが、テレビシリーズ13本の延長が決定し、収録が終わっている第50話~第65話と、今夏の『劇場版ウルトラマンコスモス2』は、決して埋もれてしまわないように、ビデオ・DVDソフトとして発売してもらいたい。
関東のみで放送された第49話を、変な「お宝映像」にしてはならない。
歴史は繰り返すと言うが、『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」、『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」等、放送が中止、制限されてしまうのは 、円谷プロの悪しき宿命なのだろうか。
主人公の私生活に、重大な過失があるのは認めざるおえないが、ひとつの作品として「闇」に葬ってはならない。
また、かつての『仮面ライダー』(主役の藤岡弘が撮影中の事故で代役を起用し、2号ライダーが生まれた!)のように、映像作品内でのエンターティメント性を大切にしてもらいたい。
そうでなければ、『ウルトラマンコスモス』という、1人のヒーローが「陰」を背負ってしまうからだ。
杉浦氏に同情の余地が無いのは事実だが、彼が罪を償い、その後の人生に「無言の圧力」を与えたくないからでもある。
「ウルトラマンジャスティス」の、早急な確立を望む。
方放送時の率直な感想であり、後日「誤認逮捕」であった事が判明しました。
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