カオスダークネス リドリアス モグルドン ボルギルス登場
激闘を終え、療養中のムサシ隊員。
彼を担当するカワヤ医師にも、コスモスの件は伝わっていたようだ。
「ウルトラマンモス健康体」と言って、オヤジギャグで言葉を濁していたのも、彼なりの思いやりなのだろう。
ムサシとアヤノ隊員の仲も良い感じだが、劇場版『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』を見る限りでは、進展は無いようだ。
トレジャーベースの作戦室では、ヒウラキャップ以下、隊員たちが防護用のベストを着用したままで討議中。
まだ、事件が未解決である事を、無言の内に現しているようだ。
最後まで、カオスヘッダーの「心」を信じようとするムサシも姿を現すが、その最中にカオスダークネスが出現。
議論も儘ならず、キャップは出撃命令を。
前回、独断で軌道変更をしコスモスを救出に向かっただけに、ムサシへの説得力は十分過ぎるほど。
市街地を蹂躙し、破壊を進めるカオスダークネスに、ありったけのカオスキメラを打ち込むが、対処療法には限界が。
その都度、抵抗力を増しているのだ。
カオスダークネスの元へ、リドリアス、ボルギルス、モグルドンが集結し、子守歌のような鳴き声を発する。
その「心」は、確実にカオスダークネスに届いているとムサシは察知。
カオスダークネスの怪獣達に対する攻撃は、敵視というより、自分の弱い心を抑え切れない事への苛立ちのようだ。
人間の心を知ったカオスダークネスに対し、あくまでもムサシは「対話」で「不戦」を呼び掛ける。
ムサシに対する攻撃を遮ったのは、彼と分離していた、エネルギーが残り少ないコスモスだった。
地球でのかつての仮の姿を救いにやって来るウルトラマンは、コスモスならではの新鮮な「世界観」。
ルナからコロナモードへと姿を変え、カオスダークネスと戦うが、留めを刺す前にエネルギーが無くなってしまった。
武力行使による戦いを、制止しようとするムサシ。
その時、「輝石」が太陽光を浴び、ムサシを「光」に変えコスモスと一体化。
しかも、隊員達の前で。
ムサシとコスモス、そしてカオスヘッダーをも守る為に、「TEAM EYES」にとっての「全ての命を守る、俺たちの究極の目的。」の戦いが始まる。
3匹の怪獣達の哀願のような鳴き声、コスモスの力(ルナモードの能力)が、遂におぞましい姿のカオスダークネスを、黄金の天使のような姿へと変える。
「憎しみの心」で覆われていた「精神と肉体の鎧」を振り払ったような容姿は、翼を持った光輝くウルトラマンとでも呼べるような神々しさだ。
地球を後にするカオスヘッダーだが、いったい、どこの誰が造ったのだろうか。
製造者の残党が存在しているとすれば・・・。
今度は、カオスヘッダーが自分が受けた「慈愛」を注ぎ込んでくれるだろう。
「光」はムサシの姿となり、コスモスとの別れの時がおとずれ、「真の勇者」の称号をムサシに与える。
「本当の優しさ」、「強さ」、「勇気」を一方的にではなく、共に学び体得した両者。
ムサシは、これからもコスモスと一緒に怪獣達を守りたいと懇願。
叶わぬ「夢」と知りながらも。コスモスが人差し指をムサシに向けるのは、『劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』への原点回帰。
隊員達が見守る中で、それぞれが「すべての命を守るため」に、2人の別れが訪れる。
笑顔で見送るムサシ。
渋谷プロデューサーが、放送開始時から目指していた、さわやかな結末だ。
「夢を持たない限り、奇跡は起こらない。」とのヒウラキャップの言葉は、製作サイドのメッセージであり、我々の「座右の銘」として、現実社会で生き抜く事への誓いでもある。
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