バデータ登場
一連の騒動で、当時は未放映に終わった「幻の作品」が、遂に日の目(DVDソフト)を見た。
再放送を待たずして、視聴出来るのだ。
「金色のパンダトカゲ」を求めて洞窟を探訪する、密輸グループの山井と岡田。
金色の卵から誕生したそれは、トカゲの化け物、バデータ(VADATE)だった。
ペットショップがブローカーになっていのが、現代が抱える闇のようでリアルだ。
岡田は佐伯刑事らに捕まったが、山井はペットショップの店主とドッキング。
だけど、間抜けな店主の自白により、ムサシ隊員とフブキ隊員に気付かれる。
だが、時既に遅し。
「HKP」と呼ばれる成長抑止剤を注射されており、バデータには逆効果だった。
急激に成長巨大化し、突然変異を起こしてしまった。
薬物の副作用は、他人(獣?)事ではなく、これも現代が抱える問題の一端である。
お金になれば手段を選ばない昨今、人間誰しもが持っている「心の闇」であるからだ。
巨大怪獣となってしまったバデータは、2足歩行で角とトゲと尾を持ち合わせた正統派の怪獣デザイン。
コスモスの腹部を爪で引っかくと「光」が漏れる場面は、「光の巨人」の描写にマッチしている。
コスモスのお陰で「HKP」の毒素を取り除かれたバデータは大人しくなり、一件落着。
空に飛び去るコスモスに、両手でバイバイする姿はオチャメで可愛い。
本来は、このような習性みたいだ。
動物に対する「HKP」の使用が「TEAM EYES」の怪獣保護と同様に思え、迷いを生じていたフブキ隊員も吹っ切れたようで、こちらも一安心。
佐伯刑事と2人の部下のやり取り(バデータに噛まれ、包帯が巻かれた人差し指を、阿吽の呼吸で上げたりする動き等)が、『ブースカ!ブースカ!!』の松戸最円と凸丸凹丸のやり取りのようで微笑ましい。
でも、2人の包帯は、山井に「怪獣密輸」の罪名を告げる場面だった方が自然だったと思います。
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