東宝特撮怪獣映画初のカラー作品。
ポスターには、「イーストマンカラー」、「総天然色」の文字が。
映し出される、透き通った空。
何かの飛行音が聞こえるが、姿は何も見えない。
でも、そこには正体不明の飛行物体が存在している事を現しているのだ。
ラドンの羽ばたきで、吹き飛ばされる街並み。
家屋の屋根が吹き飛ばされるシーンは圧巻。
これらの特撮シーンは後年、ライブフィルムとしていくつかの作品に流用されている。
ラドンの餌は、メガヌロン。
特撮シーンでは、人が入る実物大のものも作られ、そこに存在する恐怖を演出してくれた。
ラドンは飛行時に、衝撃波を起こす。
地上を走るジープが、ラドンの飛行下で吹き飛ばれるシーンも、有名だ。
阿蘇山の大噴火に、ラドンが巻き込まれるシーンがラストにある。
撮影中に、吊り用の糸が切れてしまった。
マグマ用の溶鉱が高熱であるためだ。
そのため、当初、円谷英二特技監督が意図としていた演出とは異なってしまう事に。
だが、撮り直しをする事なく、そのままフィルムを回し続けたのだ。
このアクシデントに、逆にリアリティを求めた、見たのだ。
手作りの、アナログ時代の好例だと思います。
個人的に印象に残っているのはポスターでの表記、「石原忠改め佐原健二」の文字です。
古き良き時代ですね。
また8年後に、ラドンがゴジラと激突(『三大怪獣地球最大の決戦』)するとは、当時は「夢」にも思わなかったでしょうね。
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