2015年10月28日水曜日

空の大怪獣 ラドン

東宝特撮怪獣映画初のカラー作品。


ポスターには、「イーストマンカラー」、「総天然色」の文字が。


映し出される、透き通った空。


何かの飛行音が聞こえるが、姿は何も見えない。


でも、そこには正体不明の飛行物体が存在している事を現しているのだ。


ラドンの羽ばたきで、吹き飛ばされる街並み。


家屋の屋根が吹き飛ばされるシーンは圧巻。


これらの特撮シーンは後年、ライブフィルムとしていくつかの作品に流用されている。


ラドンの餌は、メガヌロン。


特撮シーンでは、人が入る実物大のものも作られ、そこに存在する恐怖を演出してくれた。


ラドンは飛行時に、衝撃波を起こす。


地上を走るジープが、ラドンの飛行下で吹き飛ばれるシーンも、有名だ。


阿蘇山の大噴火に、ラドンが巻き込まれるシーンがラストにある。


撮影中に、吊り用の糸が切れてしまった。


マグマ用の溶鉱が高熱であるためだ。


そのため、当初、円谷英二特技監督が意図としていた演出とは異なってしまう事に。


だが、撮り直しをする事なく、そのままフィルムを回し続けたのだ。


このアクシデントに、逆にリアリティを求めた、見たのだ。


手作りの、アナログ時代の好例だと思います。


個人的に印象に残っているのはポスターでの表記、「石原忠改め佐原健二」の文字です。


古き良き時代ですね。


また8年後に、ラドンがゴジラと激突(『三大怪獣地球最大の決戦』)するとは、当時は「夢」にも思わなかったでしょうね。

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