ゴジラ誕生50周年の記念すべき映画。
ゴジラ映画の集大成であり、総決算であったが、内容は散々なもの。
見どころは、オープニングナレーション後のバックに流された、かつてのゴジラの映像のみと言うのは言い過ぎだろうか。
マンダ、アンギラス、キングシーサー、カマキラス、クモンガ、ミニラ、エビラ、ガイガン、ヘドラと復活怪獣も多かったのだが、全く個性が生かされていなかった。
この怪獣が出現する意味、意義付けが欠けているのだ。
やたらと無意味に長いアクションシーン。
対エビラ戦でのM機関の肉弾戦も、視点がずれていたようだ。
観客は、ゴジラを観に劇場に足を運んでいるのだ。
復活した平成シリーズを経ての作品とは、到底思えない演出が多々目についたのだ。
怪獣をゴミの山のように扱うのが、その最たるものだ。
海外版『GODZILLA』のゴジラのデザインをイメージした、ジラの登場も、一見さんなのだ。
モンスターXがカイザーギドラへと姿を変える「隠し玉」も、焼け石に水のような展開に。
材料が最上級でも、調理の仕方を間違えると「美味しくない」という事の見本のような作品なのだ。
それほど、ゴジラに対する期待は計り知れないのである。
あくまでも、ゴジラは「反戦」への関わり無くしては存在し得ないのである。
やたら、画面の色調を変えていたのも、マイナスの要因になってしまいました。
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