2015年10月21日水曜日

ゴジラVSデストロイア

当初は、『ゴジラVSゴーストゴジラ』のタイトル案もあったが、『VSメカゴジラ』、『VSスペースゴジラ』と続いていたので、『ゴジラVSデストロイア』に決定。


雑誌「宇宙船」での早期の告知では「ゴジラVSデストロイヤー」との表記もあり、一瞬、今度は覆面レスラーが相手なのかとも思ったものです。


オープニングは圧巻で、『ゴジラVSメカゴジラ』とは異なったシチュエーションでMAXなのだ。


いきなり、真っ赤なゴジラが姿を現し暴走。


嫌が上でも期待が高まる。


観客は、「最後のゴジラ」と認識した上で見ているので尚更だ。


鬼気迫るとんでもない緊張感が、伊福部サウンドと共に覆いかぶさってくるのだ。


メルトダウン寸前で、大暴走、狂喜乱舞しているのです。


第1作の『ゴジラ』で使用されたオキシジェンデストロイヤーは、ゴジラを白骨化させたのと同時に、未知の生物を生み出していたのだった。


河内桃子さんが恵美子役で出演しているのが、映画の歴史に重みを与えている。


デストロイアは単独でゴジラと戦うため、形態の変化で観客を飽きさせないようにしている。



幼体の集合体のデストロイアが、自動車から逃げ遅れた石野陽子さん演じる山根ゆかりを襲うシーンは、迫力満点。


見ていて、同じように身体を動かして脱出しようとしてしまうのでした。










リトルゴジラは、ゴジラジュニアとして成長した姿で登場。


デストロイアに殺されてしまいましたが、メルトダウン後のゴジラの放射能を吸収し、ラストでは復活したシルエットを見せています。




本作で、「ゴジラ」は終了。


しかし、「モスラ」の3部作を間に挟み、1999年の年末には新たなシルエットで復活するのでした。

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