当初は、『ゴジラVSゴーストゴジラ』のタイトル案もあったが、『VSメカゴジラ』、『VSスペースゴジラ』と続いていたので、『ゴジラVSデストロイア』に決定。
雑誌「宇宙船」での早期の告知では「ゴジラVSデストロイヤー」との表記もあり、一瞬、今度は覆面レスラーが相手なのかとも思ったものです。
オープニングは圧巻で、『ゴジラVSメカゴジラ』とは異なったシチュエーションでMAXなのだ。
いきなり、真っ赤なゴジラが姿を現し暴走。
嫌が上でも期待が高まる。
観客は、「最後のゴジラ」と認識した上で見ているので尚更だ。
鬼気迫るとんでもない緊張感が、伊福部サウンドと共に覆いかぶさってくるのだ。
メルトダウン寸前で、大暴走、狂喜乱舞しているのです。
第1作の『ゴジラ』で使用されたオキシジェンデストロイヤーは、ゴジラを白骨化させたのと同時に、未知の生物を生み出していたのだった。
河内桃子さんが恵美子役で出演しているのが、映画の歴史に重みを与えている。
デストロイアは単独でゴジラと戦うため、形態の変化で観客を飽きさせないようにしている。
幼体の集合体のデストロイアが、自動車から逃げ遅れた石野陽子さん演じる山根ゆかりを襲うシーンは、迫力満点。
見ていて、同じように身体を動かして脱出しようとしてしまうのでした。
リトルゴジラは、ゴジラジュニアとして成長した姿で登場。
デストロイアに殺されてしまいましたが、メルトダウン後のゴジラの放射能を吸収し、ラストでは復活したシルエットを見せています。
本作で、「ゴジラ」は終了。
しかし、「モスラ」の3部作を間に挟み、1999年の年末には新たなシルエットで復活するのでした。
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